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2007年4月例会の様子

4月例会 テーマから一言
「御用聞きビジネスの世界創り ー小さな企業の小さな工夫ー」

茨城県経営品質協議会 運営委員 三宅邦之

4月例会は、シンクタンク・ソフィアバンク副代表の藤沢久美さんをお招きし、茨城県市町村会館にて
御用聞きビジネスの世界創り ー小さな企業の小さな工夫ー
を演題として多くの参加者のもとに盛大に開催されました。

講師の藤沢さんは、NHK教育テレビで3年間放送されていた「21世紀ビジネス塾」のキャスターとして、全国の中小企業やベンチャー企業の取材を行い、そこからたくさんの気づきを得られてきたそうで、その内容は著書である「なぜ御用聞きビジネスが伸びてきているか」(ダイアモンド社)にも書かれております。番組が終了した今でも、全国各地の中小企業やベンチャー企業を訪問されているとのことで、今回の月例会では藤沢さんが学んでこられた「元気な企業のエッセンス」をたっぷりとお話しいただきました。

その講演内容は全部で5つの項目で構成されております。

1)「競争する」から「創造する」へ
2)「新しい」から「懐かしい」へ
3)「商品の専門家」から「顧客の専門家」へ
4)「知識を得る」から「知恵を借りる」へ
5)「職場づくり」から「晴れ舞台づくり」へ

これらの項目の中でポイントだと感じたことは、

市場のシェアを奪うのではなく、新しい市場を創る 
 人のモノを奪うとしっぺ返しを食らう。そのため、相手と競争しない、争わない、奪わないことを心がける。ではどうするのかというと、新しい市場を創り、新しい顧客を獲得していく。 

うまくいかなくなったときは原点に戻る 
 事業を続けていくなかで当然、浮き沈みがあり、沈んだときに立ち位置をどうするか。新しいビジネスに取り組むのか、それとももう一度現在行っている事業を深く見つめて、創業の原点(本質)を考え抜く。ここで紹介されたのは、寒天で有名な長野県伊那市にある伊那食品工業?です。伊那食品工業では、寒天の原点をもう一度見直すことによって、「あまり固まらない寒天」や「物凄く硬い寒天」など常識を超えた寒天を開発しました。そして、落ちない口紅や医薬部門で活躍する寒天などを製品化して、和菓子で活用する寒天という市場から用途開発を拡大し、化粧品・医薬品という新しい市場を創っていきました。

自分自身の定義を持つ 
 ここでは、大阪にある(株)ミレニアムゲートテクノロジーが紹介されました。ミレニアムゲートテクノロジーは、メッキを製造する会社で、2代目の竹内社長が、先代が熱を入れ事業を起こしたメッキとは、そもそも何かということを深く考えていきました。そこで気づいたのは、「メッキはあるものを変えるための存在である」ということでした。メッキを「あるものを変える存在」と定義したことによって、ビジネスのアイデアが湧き出し、チタンメッキを開発したり、医療分野にメッキの技術を活用したりと新しい市場を創り出していきました。

御用聞き
 「御用聞き」には、「雑談」が大切で、雑談の中から、お客様のニーズ、価値観、ライフスタイル、不満、不安を感じ取ってビジネスにつなげていきます。そしてこの「雑談」は「共感力」がないと難しく、共感力がないと、お客様が話をしてくれなくなってしまうといいことです。ここでは「デンカのやまぐち」、「ベルシステム24」の事例をご紹介いただき「共感力」の大切さを学びました。

雑談を上手にできる組織
 雑談のできる人材を育成するために、「共感力」を高める必要がありますが、「共感力」は体験しないと高まっていかないものです。そのために社内で、いかに体験させる「場」をつくるかがポイントになってきます。そして「共感力」を高い人が集う組織をつくるために力を注いでいる東京大田区にあるお弁当屋さんの「玉子屋」と北海道のお菓子屋さん「六花亭」の事例をご紹介いただきました。

 今回は、多くの事例をご紹介いただき、元気な中小企業の姿から自社のビジネスの未来の姿がみえてきた4月例会ではなかったかと思います。