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2007年11月例会の様子

11月例会テーマから一言
テーマ: 「人を活かす経営」その意味と実現のための秘訣

講 師: 出馬 幹也 氏 (株式会社富士ゼロックス総合教育研究所 プリンシパル)

 11月例会(11月15日(火)、フェリベールサンシャイン)は、富士ゼロックス総合教育研究所・プリンシパルの出馬 幹也様をお招きして、『「人を活かす経営」その意味と実現のための秘訣』についてお話しいただきました。2部で構成(第1部「人材の自立と成長」、第2部「人材を活かす経営」)された、出馬様の素晴らしいご講演内容のうち、特に第1部「人材の自立と成長」から、私たちが常に意識しておきたいこと、活かしていきたいことを整理してみたいと思います。

<人材の自立と成長についての基本的な考え方>
 私たちは、人材の育成とか、人材を活かすといったことに関心を持ち、実際に様々な取り組みを行っています。しかし、こうした取り組みのすべてが、期待通りの成果を上げているとはいえません。出馬様は、これに対し、「人材の自立・成長を考えるフレームワーク」を提示し、育成のためのベース(土台)としての「人材の自立」と、会社による「自立支援」の重要性を指摘しています。

<土台の重要性>
 土台がしっかりしていないのに、柱を立てたり、家をたてたりしてもうまくいくはずがありません。また、根とか幹がしっかりしていないのに、枝葉や花を美しくさせることもできません。人の育成もこれと同じで、育成の土台ができていない人、つまり、自立していない人に教育を施しても、たとえば次のような結果になり、意図する人材へとは育っていきません。
 ・上司しか見えていない人にセールストレーニングをしても、上司へのおもねり(他人のきげんを取って、気にいられようとすること)につながるだけ
 ・顧客の方しか見えていない人にファイナンスを教えても間違って使われるだけ

<人材の自立とは>
 育成のための土台である「人材の自立」とは、「自分をとりまく関係者および関係性、その中における自分自身の役割を正しく理解し、期待にこたえるべく、日々行動していること」です。自分をとりまく関係者や関係性、その中における自分自身の役割を正しく理解することなく、人事制度を改めたり、教育制度を充実させたりしても、ねじ曲げられて解釈されてしまうのです。

<社員の自立を促すには>
 「人材の自立」あっての成長ですから、この「自立」にフォーカスして育成を考えていくことが必要になります。自立している状態では、自分をとりまく関係者や関係性のすべてが、自分の視野に入っています。会社は、社員の自立を支援するために、視野を広げるための支援・刺激と、視野の対象(上司、同僚、部下、貢献先(顧客組織、自社組織)、情報源)とのかかわり方の質を上げるための支援・刺激を行っていく必要があります。社員一人ひとりが、相手(視野の対象)の立場に立ち、その上でおもいやりをもって考え、一つ先まで踏み込んで考え行動することの大切さを理解するようになれば、社員は、自ら育ち、また育とうとします。

 出馬様のように、理論的に、段階を意識してお話しして頂けると、とても嬉しいですね。「今、私たちには何が足りないのか」「何から始めたらいいのか」の知見を得ることができますから。特に「人材の自立・成長を考えるフレームワーク」は素晴らしいと思います。早速、活かしていきたいですね。      

(運営委員 阿内利之)