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2008年3月例会の様子

3月例会テーマから一言

テーマ: 『経営課題を導き革新する組織の人づくり』
     ~「経営課題の理解能力」と「問題発見力」の高めかた~

講師: 井口 不二男 氏 (株)イノベーションアソシエイツ代表取締役

 3月例会に参加して自社の経営課題を発見出来たでしょうか、こんな問い掛けから本レポートを書き始めます。そして「他動詞」でなく自立した「自動詞」で考えることも提唱します。
 本3月例会では、日本経営品質賞の創設から同賞に深く関わっておられる(株)イノベーションアソシエイツ代表取締役井口不二男様をお招きして「経営課題や現場における課題」を導き、解決していくため基本となる「経営課題の理解能力」「問題発見力」の強化と考え方についてご講演をいただきました。井口講師 誠にありがとうございました。
 冒頭、演題の「経営課題を導き革新する組織の人づくり」とは、経営課題を導き出す人や組織、経営を革新する人や組織に関することである旨の補足説明をいただき、その根幹はまさに人づくりにあり、「経営課題の理解能力」と「問題発見力」を高めることが出発点である旨を強調され、その詳細をご講演いただきました。

 経営課題を導き革新する人づくりとは、「経営課題の理解能力」と「問題発見力」を高めることであり、個人と組織の「問題意識」をどう高めるかが、企業や組織の今日重要な課題であると強調され、講演内容の要点をまとめると以下のようになります。

1.同じものを見ても、それを問題と捉える人と、問題と思わない人もいる、どこが違うか?
   ⇒問題意識の差であり、例えばクレームへの対応の仕方等に現れる。
2.「私は・・・・・・と考える」と言える人は、自己認識が高い。
  そういう人を育てることが組織にとって極めて大切である。
3.問題意識の高さとはインテリジェンスであり、スキルでなく、知力である。
  情報を解釈する知力を高めることが大切である。
4.インテリジェンスの高い人を育てる。
  言われたことのみを坦々と行う人でなく、自立的に考える人を育てる。
5.組織として、きちんと結果と向き合う習慣を作る。
  結果を生んだ行動と計画を振り返る。
6.組織としての思考力を高める。
  問題を認識しても、それを解決する方法を見出し、実行しなければ意味がない。
7.ピーター・センゲ提唱の学習組織の理論で考える(よい会社/組織をつくる原則)
  1)セルフ・マスタリー:何の得意技で能力を発揮するのかをはっきりさせる。
  2)共有ビジョン:組織の目的と従業員自身の目的の一致をはかる。
  3)メンタルモデルの克服:いままでの制約となっている固定観念を打破する。
  4)チームワーク:良きチームをつくる。
  5)全体最適:ビジネスに関わるすべてがハッピーなシステムにする。

 今回の講演を聴き、小さなことでも「思考活動」を実行することから始めることが出発点であると感じました。私は日常、学生と接しており「深く考えてみましょうね」と問い掛けています。企業の経営者にも、社員の皆様にも日常自ら「深く考えているかな?」と自問自答することをお勧めしたいと思います。また、日常何気なく遣っている問題(Problem)と課題(Issue)とはどのように違うか、ご自身で確認していただくことをお勧めします。

茨城県経営品質協議会 監事 塚本裕宥