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2009年4月例会の様子

4月例会テーマから一言

テーマ: 「社員自らの行動に火をつける革新支援 ~続!ブラザーグループでの七転八起記~」

講師: 大井 裕之 氏 ブラザー工業(株)CSR・ブランド戦略推進部 

 4月例会は、21日(火)に水戸プラザホテルに於いて、昨年に続き2回目となる、グローバルに展開しているブラザー工業(株)CSR・ブランド推進部の大井様を講師にお招きして開催されました。

 ブラザー工業(株)における経営革新は失敗から始まります。ビジョンと一貫性を持ったCS経営を推進するために、社長を座長とする全社委員会をはじめ、様々な全社的な取り組みを開始しました。しかし、一見良さそうな活動でしたが、「相手の意識」に訴えない「納得感なき」推進だったそうです。
ブラザー工業(株)の革新推進者は、この失敗から学び、経営革新を軌道に乗せます。
 革新の推進は、相手の信頼があってこそ。その信頼を得る努力をし、「納得感」をもって推進するための手間をかけるよう努力しました。その「納得感」を高めるものが、「価値観の浸透」でした。つまり、革新の基準・行動の礎となる考え方です。ブラザー工業?における基準は「グローバル憲章」であり、26言語で作られているそうです。これに基づいて、全世界で価値観の共有がなされています。
 共有を促進する事例としては、様々な研修において、事例を用いて考える場合、「グローバル憲章に基づいてどう行動するか」と問う、ということを紹介していただきました。それも、事例自体も自分達に即するような内容にすることで、誰もが身近に考えられるように工夫されているそうです。

 その上で、自らが推進担当者である大井氏から、経営革新推進者のあるべき行動モデルとして以下の4ポイントの提示がありました。
 ①合目的性の高さ
 ②組織トップのスタイル
 ③組織成熟度に合わせての継続改善
 ④共に考える同志、というスタンス

 また最後に、「相手の立場に立つ」ことの重要性を、「相手の立場を尊重するという態度を、お互いにとることによって、その組織がどんどん強調的になっていく」、「相手の立場に立つということは、『自分自身の考え方そのものが変革されていくプロセス』」であるとも話されました。
 
 経営革新の推進者として、失敗から学び、常に納得性という判断軸を持つことの重要性を改めて学び、また、そうすることによって組織や自身の成長にもつながるということに気づいた、とても有意義な例会となりました。

(運営委員 榎本崇宏)