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2010年10月例会の様子

10月例会テーマから一言

テーマ: 成果=事業戦略×組織風土~カワムラモータスの経営品質向上活動~

講 師: 河村 将博(かわむら まさひろ)氏
     ((株)カワムラモータース(Honda Cars 若狭) 代表取締役社長)
       ※2009年度 福井県経営品質賞「優秀賞」受賞企業)

 10月例会に参加して自社と講師 河村将博様経営 Honda Cars 若狭 株式会社カワムラモータースとの事業戦略を対比確認しましたか? 自社と同社との組織風土も対比確認しましたか? ご参加の皆様は、課題発見や解決に当たり、「考え抜いて」行動していますか? こんな問い掛けから本レポートを書き始めます。
 本講演を聞いて受動的な「目から鱗が落ちた」、「感激や感動した」のではなく、能動的な「覚悟」を決めて「考え抜く」ことが大切であると私は繰り返し提唱します。
 「社員と一緒に考え抜く」ことを実行しては如何ですか。その基本は思考の重視です。そして、この機会に自社の事業戦略や組織風土も確認、見直しては如何ですか。

 10月例会では、2009年度 福井県 経営品質賞「優秀賞」受賞企業である 同社代表取締役社長 河村将博様 をお招きして、ご講演いただきました。河村様ありがとうございました。
 同社は、2006年に現河村社長が就任して以来、企業としての考え方の再構築や業務プロセスのシステム化などに取り組み、社員の個人スキルに依存する業務のあり方から、システムを中心としたチームプロセスでの業務のあり方への転換を図っています。その中で、ミッションを「トラブルフリーの車を創ろう」に定め、変革テーマ「トラブルフリーの車を創るための事業戦略を通して、対話による仮説検証型プロセスを実行できるレベルへの組織能力の向上」のもと、社員の意識や組織風土の改革に取り組んでおられます。

 ご講演では動画(映像と音)を取り入れ、音楽的、その要点を以下に示します。
 経営方針として以下を掲げ、語録風に簡潔な言葉で語り掛けています。
 1.Ars=Strategy×Souls
   成果=事業戦略×組織風土 成果=利益×宗教(河村教と言い表せるか?)
   成果は足し算でなく掛け算、いずれか一方が1以下では合計も1以下になる。
 2.経営における戦略とは、競争相手の主戦力を無力化すること。
   具体的には競争相手(ライバル)の新車営業を無力化することである。
 3.企業間競争における戦略とは、闘わずして勝つこと。
   具体的には捨てるものを創ること、当社の新車利益を捨てることである。
 4.基盤収益率=(サービス+手数料+中古車)÷固定費
   新車販売で利益を上げるのではなく、サービスや中古車販売等で利益を上げる。
 5.上手く行かないのは、やり方が悪いのではない。考え方が悪いのである。
 6.組織風土は、本当に「対話」で向上するのか? と疑問を投げかけている。
 7.究極の目標設定は、社員が自らの理念・当社の理念を創ることである。
 8.理念とは、まず感ずるものであり、そして理解するものである。

 質疑応答の要点をまとめると、以下のようになります。やさしい表現によるものを取り上げるよう心掛けました。
 1.ESとCSについて、どちらが大事かにはCSと答える。どちらを大事にできるかにはESと答える。
 2.マネジメントという言葉の前に結果である。結果が信用をつくる。
   頑張らなくてよいから、結果を出す。プロセスなくして結果は出ないが。
   経験の浅い20歳代社員にはプロセスが大切とは言わない。
 3.売れた時代は、笑顔、挨拶、床ピカ、約束を守る、電話応対などだった。
   今はそういうものでなく、より本質的な経営戦略が大切である。
 4.通常のキャンペーンは、保険の確認→車両点検→新車発売のお知らせの順である。
   会社都合を優先している。
 5.年代別の対話が必要である。30歳代が重要と考えている。
   繰り返しで力が付く。自分自身と向き合って欲しい。
 6.車市場は少子化、高齢化で市場が縮小する。M&A等の戦略も考えている。
   敦賀市近郊では車は必需品、タイヤやオイル交換等を重要視すれば増客できる。
 7.ICHIZU との音楽活動で積極的に自社のPRをしている。
 8.ホンダのCS調査について、意味のある質問項目か疑問がある。
   考えることを重要視しており、講演者の率直な疑問と筆者は受け止めた。

 (財)経済広報センターのホームページの「企業の役割と今後の課題―日本経済再生の原動力とは― の動画が経営品質向上活動に参考になると考えご紹介します。
 最後に筆者なりの一言、一人称、原体験、原理・原則(考え方の基本や行動原則)の三つを基軸にすることを提唱して筆を置きます。

(理事 塚本裕宥)