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2011年新春月例会の様子

新春月例会テーマから一言

テーマ: 「トップダウン経営からボトムアップ経営への軌跡」
      ~小山昇社長自ら語る、武蔵野流経営の真髄~

講 師: 小山 昇 (こやま のぼる) 氏
      (株式会社武蔵野 代表取締役社長)

 2011年の新春月例会(1月20日(木)、水戸プラザホテル)は、株式会社武蔵野 代表取締役社長 小山 昇様をお招きして、武蔵野流“経営の見える化”や現場中心の自立的なマネジメント体制、トップダウン経営からボトムアップ経営に変革していく軌跡についてお話しいただきました。
 株式会社武蔵野は、2000年に最初の日本経営品質賞受賞、その後もさらなる改善を繰り返し2010年には2回目の経営品質賞を受賞した会社です。2回の受賞は、同じコンセプトの表彰制度を展開している世界80ヵ国以上の国々のなかでも6番目の快挙だそうです。
 小山様の素晴らしいご講演内容の中から、ここでは、「形から入って心に至る」というお言葉を理解するのに役立ちそうな2つの部分について、小山様の著書『経営計画は1冊の手帳にまとめなさい』(中経出版、2010年)を参考にしながら整理してみたいと思います。

●中小企業は真似することが正しい
 株式会社武蔵野が2000年度に日本経営品質賞をいただくことができたのは、100%他社のパクリ(他業界の成功事例を積極的に取り入れてきたからにほかならない)。
 株式会社武蔵野では、誰かが成功したこと、客に喜ばれたことを真似ることが優先される。会社は良いことをやってはダメ。1番目は客に喜ばれていること、成果を上げていること。2番目が成果が出ること、3番目が良いこと。
 真似をすることが成果をあげる近道であり、横展開も速い。株式会社武蔵野では、何かを行うときに自分で工夫して行うことをマイナス評価としている。

●「環境整備」が会社の文化
 環境整備とは、仕事がしやすいように「環境」を「整」え、仕事に「備」える(準備する)こと。その内容は次の5項目でありすべて「形」である。
1.整理…いらないものを捨てること
2.整頓…あるべき物がその場にあるように管理する
3.清潔…綺麗にすること
4.礼儀…全員が立ち上がってお辞儀をすること
5.規律…これらがきちっとできること
 株式会社武蔵野では、これを全従業員が1日も休むことなく、ひとりの例外もなく行うが、初めは全員が嫌々ながら仕方なく行い面倒と思い心は入っていない。しかし、これは当たり前のこと。
 そのため、まずは形だけやることから始めるが、形から入っても成果が出れば客が褒めてくれる。これによって心が変わっていく。「形」ができるようになれば、あとは自然と心がついてくる。

 小山様の「人間心理を無視して経営をしてはいけない」というお考えが、「形から入る」ことを始めさせ、従業員自身の成長を促し、現在の現場主導型の経営体制として結実したのだと思います。私たちも、まずは小山様のお話の中から「出来そうなこと」の真似をして、学びの段階を1段上げていきたいですね。
                                       (運営委員 阿内利之)