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2011年創立11周年記念講演会の様子

テーマ 一人一人が主役になろう! 一人一人が考えてみよう!
講師:人と経営研究所 所長   大久保 寛司氏

周りの人を幸せにするのがリーダーシップ

 リーダーシップは日本語に訳せない。まとまりを重視する農耕民族である日本人には無かった言葉である。私が考える“リーダーシップ”は、周りの人を幸せにする人である。企業で言えば、業績が上がらず人を切らなければならないのは、リーダーシップが発揮されない状況である。リーダーシップの質の高い人は、どういう地位にあっても、表情や声によって多くの人を幸せにできる。
 ある工場では、それまで女性の工員を採用したことが無かった。そこに、ある女性が応募してきて、社長に採用をどうするか尋ねたところ、社長は応募の女性の顔を見ずに「採用しなさい」と言ったという。化粧も髪の色も派手であり、工場にとって大事な技術も以前からの従業員には及ばなかった。ところが、1年たったら職場が明るくなり、2年たったら会社が変わった。18、19才の女性が組織を変えた。
 それまで、技能検定を従業員の誰1人受けたことがなかった。ところが、技術では劣る彼女が受験した事で受ける人が続出して、レベルが高まったという。彼女の行動自体が説得力を持ち、ベテランの先輩達に聴くと、「彼女がやるならやる」という答えが返ってくると言う。
 彼女の凄いところは、育った環境は厳しかったにも拘らず、一人一人を明かるくし、前向きにし、「この会社を最高の会社にしたい」と本心で語るところである。
 人は理論では動かない。人間の心が人間の動きを決めます。日本人は“腹に落ちる”ことが大切であり、頭に入ったものより心に入ったものの方が強い。地位は下でも、彼女の動きが会社全体に影響を与えている。私はこれが本当のリーダーシップだと思う。                                   (運営委員:加藤祐一)