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2011年11月例会の様子

テーマ:「やる気、元気、本気、人気」いきいきした組織づくり
    ?「2009年度日本経営品質賞」受賞企業講演会?
講 師:松浦 信男氏(万協製薬株式会社 代表取締役)

 2009年度日本経営品質賞受賞企業である万協製薬(株)の松浦信男代表取締役社長にお越しいただいて、同社の経営品質活動の取り組みや松浦社長の経営に対する考え方をお話ししていただきました。松浦社長の話題は多岐に及びましたが、ここではそのエッセンスをご紹介いたします。
万協製薬(株)は、1960年に神戸市長田区で創業。50年以上の歴史あるスキンケア専門のメーカーです。1995年に発生した阪神淡路大震災において、社屋は全壊しインフラを一瞬のうちに失ってしまいました。大きな岐路に立った松浦社長は、翌年本社・工場とも三重県南部の人口1万5000人余りの多気郡部に移転しました。
まさしく「イチ」からのスタートとなった松浦社長は、奥様と友人の協力者を得て3人で会社の再出発に臨みます。
まず、会社を面白く楽しくやろうと松浦社長は心に決めました。学校でクラブ活動や学園祭の準備に熱中し、家に帰りたくなくなるような気持ち、そういった高揚した気持ちが行動の原動力になると考えたからです。
「リーダーは青臭いことができなければ、組織はイキイキとしない」と松浦社長はいいます。マジメだけでは人を幸せにできない。マジメ度とおふざけ度、どちらも伸ばしていかないと組織で人を引き付けるリーダーになっていかないと。
そういった元気な会社が、その存在感を地域社会へ示めしていくことになります。健全な地域社会を担う役割が会社にはあるというのも松浦社長の考え方のひとつです。社長自ら悩み、反省する日々の姿は共感を呼ぶものがあります。
また自社のブランドを維持していきたいと強い気持ちが、会社の再生を推進していきま
す。また「スキンケア分野で自ら工場・工程を持たない顧客会社へ製品の提供サービスを行う」という新しいビジネスモデルを実行します。それは震災当時、松浦社長が最も欲しかったサービスでした。
2004年、大久保寛司氏講演を松坂市で聞いて、経営品質の活動に取り組みはじめます。常に変革し続ける組織は、自ら学習していくと考えた松浦社長は、社員の活動の見える化をはじめ、経営革新を進めていきます。
最初の申請では、エンパワーメントができていないと審査員から酷評され、社長をはじめ社員が奮起しました。2005年より「社内改善活動」を始め、同年三重県経営品質賞奨励賞を受賞。社員全員を表彰式に連れていきました。受賞し、会場から称賛の拍手をもらうことで社員たちの経営品質活動は加速していったのです。
演劇集団が、地元コミュニティを巻き込んで、面白おかしく舞台をつくっていく。実践や成果につながっていく行動には、なぜか観るものを引きつけ、感動させるものがあるようです。なお万協製薬株式会社の活動についてもっと詳しくお知りになりたい人は、同社のホームページ(http://www.bankyo.com/)をご訪問されると、過去の経営品質活動書を閲覧することができます。
(運営委員 清水 賢一)