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2012年 新春月例会の様子

テーマ ビューティフル・カンパニーの条件 ~事業運営の視点から~
講師:慶応義塾大学名誉教授 嶋口 充輝氏

これからの企業の優秀性は「ビューティフルネス」にあり

 “エクセンレント・カンパニー”“ビジョナリー・カンパニー”“オンリーワン・カンパニー” 等々、優良企業を表現する形容詞は時代の要請とともに変化してきました。
 では、21世紀の優良企業にはどのような要素が求められているのか、嶋口先生は、それを“ビューティフル・カンパニー”と呼びます。
 例えば、イチローやタイガーウッズの卓越したパフォーマンスの美しさや美味の食事、思いやりや心が優しいなどの総称で、「品格」に近いものです。
必要な要素として、人々をこころ豊かにわくわくさせ、経済的のみならず、道徳的、知的に社会から尊敬される会社こそがビューティフル・カンパニーとしています。
 画家の平山郁夫氏は、自分の判断や行動をぶれずに確固たるものとするための基準を「美しいかどうか」の置く事により、よりいいもの、より美しいものが積み重なって、品格も出来上がると著書の中で主張しています。
嶋口先生は、ビューティフルカンパニーのイメージ例に、創立期のソニーを挙げていますが、会社として品格を高め、組織の力を合わせるには、比喩や例えを活用したわかりやすいアンビション(大志)を策定する事が不可欠だと説きます。
ヨーロッパに比べて、日本には創業100年以上の老舗企業が多いと言われますが、その創業者は、家訓や社是という形で子孫に大切なことを伝えようとしています。
日本の優れた企業が、かなり以前から、わかりやすい根本精神や企業スローガンを作り、組織の精神的な支柱として、個人が共感する企業理念づくりを行ってきた事を鑑みると、非常に重要な視点かと改めて感じました。

     (運営委員:加藤祐一)