12月10日(水)
昨年夏から始まった金融不安から世界恐慌の流れで、日本企業の人員削減・人員整理のニュースは毎日のように流れています。今日も大分の大手企業の工場でのニュースが話題になっていますが、みなさんはどうお感じでしょうか。
私が学生の頃に読んだ、日本の経営者の書いた本には、働く人の首を切るのは経営者としては恥、やるのは最後の最後に涙を流してするものだと書いてあったのを記憶しています。その後、米国に渡りウォール街の企業で働いていたときに、あまりにも簡単に働く人がクビになるのを目のあたりにして、米国はとんでもないところだと思ったものでした。
しかし日本も平成2年のバブル崩壊の後に、初めて日本の大手企業がリストラという名の下に人員整理をしたのが日経新聞の1面を飾る大騒ぎになり、とんでもないことだの声が多かったのですが、あれからこの国の経営者はあまりにも簡単に利益のために雇用を考え始めました。
私の友人も今、業績悪化でとても苦しんでいますが、社員を前にしてこう話をしています。
「私は誰一人としてクビにはしない。約束する。しかしわが社の業績は過去に例のないほどに苦しい状況だ。申し訳ないが、みんなの給料を下げさしてくれ。もちろん私の報酬はみんなのダウン以上にカットする。それからこれからは私は休み無く必死で働く。だからみんなも協力してお客様を回ってくれ。みんなで力を合わせてこの状況を打破しよう。」
必死に取り組んでいる姿を私も何とか応援したいと思っています。
今日は、経営品質向上プログラムの「重視する考え方」についてです。
『重視する考え方とは、基本理念にもとづき、その時代時代の経営環境上求められることや経営上の重要な関心事や課題に対応するためのものを示しています。』 (アセスメント基準書より)
1.顧客から見たクオリティ
2.リーダーシップ
3.プロセス志向
4.対話による「知」の創造
5.スピード
6.パートナーシップ
7.フェアネス
以上の7つですが、それぞれの内容を書く前に気になったことがありました。
経営品質向上プログラムは、時代の変化に対応するために、毎年見直し・改定が行われてきました。
この数年はあまり大きな改定もありませんが、過去には大幅な変更のあった年もありました。
そういえば今日紹介しようとしている「重視する考え方」も、これまでに変化してきたはずと思い出しましたので、今日は私が経営品質に出会ったときからの流れ(変化)を紹介したいと思います。
私が経営品質に出会い、アセスメントコースを受講したのが1998年のことです。
そして1998年度版は、アセスメント基準書とは言わずに、「審査基準書」としていました。
1998年度版では、今の「重視する考え方」ではなく、「コンセプト」です。
1.顧客が評価するクオリティ
2.経営幹部のリーダーシップ
3.仕組みやプロセスの継続的改善
4.人材の育成と能力開発
5.顧客・市場への迅速な対応
6.協力の精神と仕組み
7.環境や社会に対する責任
やっぱり今とはちょっと違いますね。
1999年度版も98年度版と変わらず、「審査基準書」で、「コンセプト」、内容も同じでした。
2000年度版は「審査基準書」でしたが、「コンセプト」が「基本的な考え方」となり、内容も少し変わりました。またこの年、基本理念が作成されました。
1.クオリティ
2.リーダーシップ
3.プロセス
4.「知」の創造と活用
5.時間とスピード
6.パートナーシップ
7.環境保全と社会責任
8.情報に基づく経営
9.グローバリゼーション
表現がシンプルになり、項目が増えましたね。
「グローバリゼーション」が出てきたのが時代を表しています。
2001年度版から「アセスメント基準書」に名称を変更しました。
「基本的な考え方」は、前年度9つだったのが11に増えました。
1.クオリティ
2.リーダーシップ
3.プロセス
4.「知」の創造と活用
5.時間とスピード
6.パートナーシップ
7.社会的責任と環境保全
8.事実に基づく経営
9.グローバリゼーション
10.フェアネス
11.イノベーション
「イノベーション」が出てきました。ITやベンチャー企業が活発になった時代ですね。
2002年度版では、「基本的な考え方」に変更はありませんでした。
2003年度版では、「基本的な考え方」から「重視する考え方」に名称を変更。昨年度11あった要素を7つにしました。
1.顧客から見たクオリティ
2.リーダーシップ
3.プロセス志向
4.対話による「知」の創造
5.スピード
6.パートナーシップ
7.フェアネス
お分かりのように、2003年度版以降は「重視する考え方」に変更はありません。
久しぶりに昔の「審査基準書」を引っ張り出して読んでみましたが、自分でもいろんなことをメモしていて、懐かしいですね。
そしてこの10年の時代の変化をあらためて感じます。
明日から「重視する考え方」の内容について書いこうと思います。
