12月26日(金)
寒かったですねえ~。
水戸もほんの少しの間だけ雪が降りました。
全国各地は大寒波で、京都の雪の金閣寺はきれいでしたが、交通が大混乱の様子。
みなさんの地域は大丈夫ですか。
今日は御用納めのところが多く、行政もそうで、来年1月5日までの9連休。
休みは良いなあと思えることは、来年も仕事があること。
その有難みを私もつくづく感じています。
さて、今日は「組織プロフィール」について書いていきます。
実は組織プロフィール、今ではセルフアセスメント(自己見直し)や審査(第三者による)の時にとても重要なものとしていますが、以前はそうでもなかった頃がありました。
もちろん、そんな風に思っていたのは未熟な私だけだったかもしれませんが、確かその頃は申請する企業側にも同じように思っている人を結構見かけましたからね。
私が経営品質に出会った1998年。
まだ「アセスメント基準書」が「審査基準書」だった頃(12月10日を参照)、「組織プロフィール」も「事業概要」となっていました。
1998年度版の審査基準書では「事業概要」について、以下のように説明していました。
『事業概要は、申請企業における事業の概要とその事業で最も重要な事項、事業運営に影響を与えること、そして事業の方向性について記述する事項です。
この事業概要は日本経営品質賞にとって最も重要な項目で、この事業概要がすべての出発点であり、申請書の作成にもセルフアセスメントにも最適な方法です。主要な事業課題に焦点をあわせることで一貫性のある記述を可能にしますし、特に事業成果においても一貫性をもって回答することができます。さらにこの事業概要は、評価するすべての段階で関連性をもっています。』
そして、何を書いてもらうかというと、以下の5つの項目でした。
「事業概要」
(1)貴社についての基本的事項
①申請企業の事業の特徴・提供する製品やサービス
②企業規模・所在地・社員数
③申請企業の主要市場(地方、地域、全国、世界)
④主要顧客のタイプ(消費者、企業、政府自治体、その他組織)
⑤使用している主要(生産)装置、設備、技術
(2)顧客ニーズ
①製品・サービスについての顧客の主要ニーズ
(3)サプライヤーとの関係
①製品・サービスを提供するサプライヤーの数とタイプ
②事業を展開する上で最も重要な供給会社、販売店、代理店、その他の関与先企業の
重要性と、取引上の制約条件や特別な関係も記述してください。
(4)競争要因
①業界でのポジション(相対的な規模や成長性)
②競合企業数とタイプ
③競争上成功をおさめるための主要要因
④業界で起こっている大きな変化
(5)申請企業にとって重要なその他の要因
①市場やあるセグメントへの新規参入など申請企業にとっての新たな脅威
②新たな事業提携
③新たな技術の導入
④業務遂行上の社員の健康、安全、環境、財政等、業務内容に関する法令や規制関連
⑤申請企業の戦略の変更
⑥独特と考えられる競争要因
これを5ページ以内で記述しなければなりませんでした。
かなり厳しいですよね。
そしてその後の、カテゴリーごとの記述がたっぷりと100ページ。
今思えば確かにこの「事業概要」をまずしっかりと書くことから経営革新(=経営品質向上)は始まるのがわかりますが、当時はまだ申請書(報告書)自体が、カテゴリーごとに「あれをしている」「これもしている」と、どちらかと言えば「やっていること」をたくさん書くものだという認識が強く、内容が盛りだくさんだけど5ページしか書けない事業概要は、カテゴリーの記述が終わった後にまとめれば良いと思っている方が多かったと思います。
この「事業概要」が2001年度版になると「組織プロフィール」に変わります。
この年、基準書も「審査基準書」から「アセスメント基準書」へ変更になりました。
2001年度版アセスメント基準書に変更の理由が以下のように説明されています。
『これまで申請企業・組織の事業を理解するために「事業概要」を記述していただきました。しかしながら、基準一覧より前に項目は書かれていたものの、実際の内容や記述の方法を基準の後の別項目で扱っていたため、必ずしも重視されない傾向にありました。今回は「組織プロフィール」として、アセスメント基準書のトップに位置づけ、さらに3つの「認識」と「情報」に分け、この記述からアセスメントが始まるように変更しました。』
確かにそれまでの審査基準書は、カテゴリーの解説の後、最後のページの方に「事業概要の記述要領」が書かれていましたからね。それが原因だったかもしれません。
ちなみに記述ページ数は、1999年度から10ページになっています。
2001年度版のアセスメント基準書に「なぜ組織プロフィールが重要か?」について書かれています。
『組織プロフィールを記述することがきわめて重要な理由は以下のとおりです。
①組織の全体像を的確に認識することが、セルフアセスメントを導入するにあたって、あるいは申請書を記述するにあたっての最初の段階で最も大切なことです。
②組織プロフィールで記述する重要な領域と、その後のカテゴリーで記述する主要な目標や業績との間の矛盾や認識の食い違いに気づくことができます。
③組織プロフィールは、アセスメントプロセスすべての段階で、申請組織が重視するものが何かの情報源として、これを利用します。
④組織プロフィールを記述すること自体がセルフアセスメントの第一歩にもなります。
⑤項目間に矛盾が出たり、ほとんど記述できない領域がある時には、そこでアセスメントを一旦打ち切り、当面何をすべきかの課題をはっきりさせることに取りかかる方が効果的です。』
1998年度版の説明より、かなりわかりやすくなりましたね。
では現在、組織プロフィールにどんなことを記述してもらうのか。
続きは、明日にします。
