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組織プロフィール その2

12月27日(土)

水戸の街中はクルマがすっかり減りましたね。
駅周辺の人手もこの数年よりちょっと少ない気がします。

さて、今日は昨日に引き続き「組織プロフィール」です。
昨日書いた内容は理解してもらえたでしょうか?

組織プロフィールを記述すること自体がセルフアセスメントの第一歩にもなります。

まさにその通りで、考えていない経営者は最初の問いかけから答えられませんからね。
また書けたとしても、本当にそうなのか、そして現場の社員ひとりひとりまで浸透しているのか、常に確認していかないとなりません。

2008年度版アセスメント基準書では、組織プロフィールについて以下のように説明しています。

『組織プロフィールは、アセスメント基準のフレームワークの中で経営基盤と組織を取り巻く環境を振り返って述べる部分です。過去のある時点で自社の経営は「何を目指したのか」、「その目標を達成するうえで現状をどう分析したのか」、そこから「何を課題として認識したのか」そして、「課題を解決するために何を行おうとしたのか」述べます。今、何をやろうとしているのかではなく、過去のある時点で、将来を創るために何を行おうと考えたのかを記述するものなのです。

 組織プロフィールに示された課題解決のテーマ(戦略)は日々の経営活動を通じて成果に結びつけられていきます。組織プロフィールに示された戦略は各カテゴリーの活動として日々マネジメントされていきます。このマネジメントの状態を評価することが、アセスメントをするということになります。過去から今までのマネジメントとそれによって生み出された成果を結びつけ、組織能力を評価します。

 組織プロフィールでは、過去の振り返りの結果、今後「組織はどのような理想的な姿を目指すのか」を明らかにし、そこから現状とのギャップを認識し、取り組むべき経営革新課題を明らかにする必要があります。組織が目指す理想的な姿が明らかにならなければ、すべて現状の枠組みでの改善に終始してしまいます。組織プロフィールは、将来の組織の目指す理想的な姿を考え、組織が取り組むべき経営革新テーマを導き出すための枠組みでもあるのです。』


変化する時代の中で、常に高い顧客価値を創造していくためには経営革新が求められています。経営革新の推進イコール経営品質の向上と言っても良いでしょう。
そのためには、理想の姿(将来)と現状を把握することが必要ですが、現状を知るためには過去から考えていかなければなりません。

現状とは過去の結果
当たり前のことですが、過去に何を考え、何を行ってきたのかを振り返らなければ現状の状態を理解することはできないのです。

この数年、経営品質向上プログラムでは、特にこの時間軸を重要視しているのです。
(以前は今ほど強調してはいませんでした)

では、考える枠組み(問いかけ)を紹介します。
昨日紹介した1998年度版からどう進化したのかも見てほしいし、ぜひご自身の組織を振り返ってみてください。

組織プロフィール
(1)組織が目指す「理想的な姿」
①経営者が組織の人たち全員とともに目指したいと思っている組織の「理想的な姿」はどのようなものですか。その姿を「顧客本位」「独自能力」「社員重視」「社会との調和」という4つの観点から整理し、描いてみてください。
②なぜ、そのような状態を目指そうと思ったのか、その背景を説明してください。

(2)顧客認識
①ターゲットとしている顧客・市場はどのようなものですか。以下の点を考慮して述べてください。
    ・市場の特徴
    ・顧客、市場のニーズ
    ・ニーズに応えるための製品・サービスの内容およびそれが提供する価値や利便性
    ・ターゲットやニーズの違いにより区分している場合は、区分ごとのニーズや製品・
    サービスの内容の違い
②ターゲットとしている顧客や市場はどのように変化していくと考えていますか。
③現在および将来の顧客・市場に関する、あなたの組織が認識している課題はどのようなものですか。

(3)競争認識
①競合相手としている企業・組織はどのようなものですか。以下の点を考慮して述べてください。
   ・競合相手の社数や内容
   ・あなたの組織を含めた、競合のシェアあるいは市場での位置づけ
   ・それぞれの会社の強みとそれを生みだすプロセスの特徴
②競争相手はどのように変化していくと考えていますか。
③現在および将来の競争環境に関する、あなたの組織が認識している課題はどのようなものですか。

(4)経営資源認識
①顧客価値を高め、競争力の源泉となっているあなたの組織・人材に蓄積される主たる技術・ノウハウはどのようなものですか。
②顧客価値を高め、競争力の源泉となっているあなたの組織の主たる装置・設備・施設などはどのようなものですか。
③ 顧客価値を高め、競争力の源泉となっているあなたの組織の主たる財務活動はどのようなものですか。
④ 顧客価値を高め、競争力の源泉となっているあなたの組織の主たるビジネスパートナーはどのようなものですか。
⑤経営資源に大きな影響を与える変化をどのように予測していますか。
⑥現在および将来の経営資源に関する、あなたの組織が認識している課題はどのようなものですか。

(5)変革認識
 「理想的な姿」を現実のものにするために、「顧客認識」「競争認識」「経営資源認識」それぞれで整理・統合した課題を踏まえ、どのような革新テーマを設定したのか、その内容を述べてください。

(6)組織情報
以下の項目に関する組織の情報を示してください。
①対象となる顧客・市場の規模
②主要な事業所・拠点の所在地、および、事業を展開している地域
③社員数 社員数は、役職・機能別のマトリクスで記入してください。また事業所・拠点の所在地ごとの人員数も記入してください。
④事業規模および主要な財務データ
⑤ビジネスパートナーの規模


いかがですか。
実際のアセスメント基準書にはもう少し問いかけの説明が出ていますが、ご自身の組織を振り返ってみて記述できますか。

正直、組織プロフィールが書ければ、かなりのレベルと思います。
なかなか書けないですよね。
それと「認識」ですから、それがいつまでもそうだとは限らないわけです。
「自分はわかっている」ではなく、絶えず謙虚に考えていくことが求められます。

アセスメント基準書でも、そのような説明がされています。

組織をどのようにするか。そのために何をなすべきかを自ら問い、考えることは、アセスメントの実施に関わらず、組織を経営する上で最も重要な基本的プロセスです。この問いかけは、組織を創るときに一度行えばよいというものではありません。絶えず成果を振り返りながら、問いかけ続ける必要があるのです。この問いかけを行っていないと、今まで成果が上がっていたこともいつのまにか形骸化してしまいます。目的を失い、ただ繰り返すことだけを目的としてしまいかねません。その時の問いかけを深めていく考え方の枠組みを示したものが「組織プロフィール」です。』


明日も引き続き「組織プロフィール」を考えていきます。

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2008年12月27日 18:25に投稿されたエントリーのページです。

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