1月4日(日)
今日が正月休み最終日の人も多いのではないでしょうか。
役所の人が、「9連休だと何をしていいのか困ってしまって・・・」と言っていました。
確かにそうかもしれませんが、今働きたくても働けない人たちがどれだけ増えてしまったことか。
明日行ける場所、仕事があることがどれだけ有り難いことか、一人ひとりが真剣に考えないとならないですね。
そう言えば、東京・日比谷公園の「年越し派遣村」には首相は行かなかったようですね。ハローワークに行ったのなら、ぜひ元日の朝にでも日比谷公園に行ってほしかったのですが・・・。
言葉だけでなく行動によってリーダーシップは発揮されていくのですけどね。
さて、週刊「経営品質講座」をスタートします。
今日は、これまでの「アセスメント基準書」ではなく、テキスト本「経営革新の基礎」から紹介していこうと思います。
経営品質の向上イコール経営革新の推進、ということを以前書きました。
では、「経営革新とは何か」からもう一度考えていきましょう。
テキストからの引用です。
『環境や状況の変化に応じて管理のあり方を柔軟に変革していけるような経営のあり方を模索しようとするのが、経営革新という考え方です。管理革新といわずに経営革新というのは、ビジョンやミッションなどの組織を方向づける規範レベルや、競争優位性や独自能力を高める戦略レベルも含めて、組織の全体を大胆に変革していくことを意図しているためです。』
そこで、経営を革新するポイントは以下の4つになります。
1) 価値による経営
2) 自己変革
3) ボトムアップ
4) 原則の徹底
「価値による経営」について、テキストから説明していきます。
『価値とは、人々の意図や意思に基づいて生まれ、認められるものです。この意図や意思が以前と比べると分化し、多様化してきています。顧客や社会が例えば「豊かになりたい」「より便利に」といったような画一的な意図や意思を持っていた時代には、誰もが共通しているのですから、それほど社会や顧客に関心を持たなくても組織は対応することができました。しかし意思や意図が分化し多様化した今日では、そうした変化や方向を絶えず見定め、その流れ行く価値観のどこに焦点を合わせていくのか絶えず考えることが必要になります。』
組織全体の関心を内部から外部へ。
そして顧客や社会は常に変化し続けていることを考えなければならないのと同時に、自分たちがどのような価値領域を選択するのかを明確にしていかなければなりません。
そして、「自己変革」
『組織が柔軟に変革するといっても、実際は組織の中の人間が自分を変えることを通じて組織内の関係や相互作用のあり方が変わっていくわけです。』
気づきによる自己変革(チェンジ・スルー・アウェアネス)、人は気づきによってしか変われません。
では、何に気づくのか。
『一人ひとりの従業員が自分の意識、考え方、話し合い方、姿勢や態度に気づき、自分で変化していかなければ追いつけないのです。』
「ボトムアップ」
『ボトムアップというのは、上から言われたことだけを行うのではなく、自発的にアイディアを出し合い、提案していくような、創意を活かす経営です。』
ボトムアップが良くて、トップダウンはダメではありません。
ボトムアップで上がってきたアイディアを組織内で話し合い、計画や戦略を作り上げていく(修正していく)。その決定を現場の隅々まで徹底していかなければなりません。それがトップダウン。
ですから、良き組織はボトムアップとトップダウンの両方がよくできなければなりません。
尚、現場からアイディアが生まれるには、自由な雰囲気が現場になければなりません。
最後は、「原則の徹底」
『自由なだけでは組織は混乱してしまいます。そこで必要となるのが、人々が考えたり、創造したり、話し合ったりするための判断の基準です。(中略)
上からの管理は規則によっていましたが、自主的な経営は原則によって行われます。』
細かい規則やルールによる管理をすると、確かに間違いのない作業をするかもしれませんが、そこには自発性や創造性は生まれてきません。
以上のポイントですが、なかなかうまくいかないのが現状です。
そこには、いくつかの考えておかなければならない落とし穴があります。
「管理観」
例えば、自分は部長だ。部下を管理するのが仕事だ。自分の知らないことを部下がする、言って来るなんてことはありえない、なんて意識の管理職の人って結構多いですよね。
部下が自分より優秀だと感じると(自分が無能だと知られたくないので)、潰しにかかる上司もいたりします。
「長幼の序」
儒教の教え。普段の社会生活では、年上の人を敬うことは大切なことです。
これがついつい、俺の方が先輩だぞ、と部下に威圧的になる人がいます。そうしたら現場の若い人は自由に意見など言えなくなります。
「官僚主義」
官僚主義の特徴は以下です。役所だけでなく、組織は大きくなればなるほど、官僚的になっていくものです。
・規則主義
・権限の明記
・明確な上下関係(階層化)
・専門主義(部門化)
・文書主義
恐慌や戦時といった危機的状況では、厳格な上意下達の指揮と統制は効果的ですが・・・。
規則に縛られて自由に考えることをしなくなる、組織の縦割りにより他部門のことに関心を持たなくなる、文書を作れば仕事をした気になる・・・。
たくさんの弊害が、行政はじめ大企業に生まれています。
そこに気づいてほしいですね。
さて、ここまでいかがですか。
そして、ご自分の組織が現状どうなっているか考えてみてください。
目指したい姿はあっても、現状がわかっていなければ原因も対策もわかりませんからね。
書き始めると止まらなくなりますが、今日のところはこの辺で。
次回は、組織の状態の現状診断について、組織変革の切り口から考えていきたいと思います。
