5月31日(日)
今日で5月も終わり。
GWが長かったせいもあるでしょうか、1ヶ月はあっという間に過ぎていきます。
今月は、毎週いろいろな地方へ出かけていきました。
そのほとんどが、自治体・病院・学校の研修。
経営品質を高めるため、特に組織力の向上が狙いです。
今日は、今週ずっと話をしてきた組織力について、ちょっと考えていきたいと思います。
現場では次々に新たな変化が起きています。そのスピードは速まるばかり、変化の大きさも増えていくばかり・・・。
そして現場では、事前に立てた計画通りに進まないことが続出していきます。予測できないことも発生していきます。
ではどうするのか。
現場での知恵と工夫で対応していくことが求められています。
現場からトップへ、迅速な情報の伝達やアイディアの上がってくる、そんな組織が高い顧客価値を生み出していきます。
現場での着想を活かすことを「創発」と言います。
創発とは、「先行する諸条件からは予測や説明のできないシステムの発生」。
創発が生まれやすい状態にするためには、まず現場メンバーのオーナーシップ(当事者意識)が必要です。
目指すのは、自発的組織、自己組織化と言われるもので、自分たちの組織の状態を自分たちで少しずつでも良くしていこうと考え、行動していくのです。
創発も生まれ、まるで組織が生命体のように成長していく姿です。
そして、組織力の向上の狙いは、「成果」を高めること。
そのために不可欠なのが、
「個人的成長」
「協働」
つまり、ひとりひとりが当事者意識を持ち、成長していきながら、組織としての協力体制、助け合い、まとまりも良くなっていけば、おのずと成果も高まっていきます。
チームワークよく、相乗効果(シナジー)が生まれている状態です。
そして「個人的成長」「協働」によって、高い「成果」を生み出すためには、以下の3つがポイントになります。
①コミットメント・・・取り組み姿勢と言ってもいいかもしれません。
どういう場合に組織内の人の意欲が高まり、協力体制ができていくか
・意義ある目的が共有されている
・段階的な目標が明確になっている
・方法論が共有されている
②スキル(能力)
協働には、特に良い話し合いが欠かせません。そのため求められる能力は、
・専門的知識を持っている・・・これがないと話し合いが深まりません
・論理的思考ができる・・・物事を好きか嫌いかだけで判断していてはダメですね
・対人関係能力がある・・・場の雰囲気作りなどはとても重要なことです
③アカウンタビリティ・・・責任感というものでしょうか。特に組織内で上司が部下に対して持たなければならないものです。
・仮説義務・・・意見とは、事実に対する自分の仮説です。話し合いの場では、必ず意見を言わなければならないという雰囲気(風土)を創らなければなりません。部下に「わかりません」「知りません」と言わせてはダメです。それは思考の逃避になります。ただ、意見を持たせるには、ある程度、時間が必要になります。会議の前日にちょっとアドバイスをしておくのも大切なことです。
・相互作用・・・部下に言うだけ言わせて、自分は何も言わない上司は信頼をなくします。話し合いの場では、お互いに良いやりとりをしながら新たな知恵が生まれるよう、話を深めていきます。
・フェアプロセス・・・やる気やまとまりに納得感は必要です。人は物事の決定だけを聞いてもなかなか納得できないことが多くあります。なぜそうなったのか、最初から説明してもらえる、決まる途中で自分の意見を聞いてもらえる、決める場に自分も参画できることによって、納得感は深まっていきます。
やはりそうなるとやっぱりリーダーシップの問題が大きな問題になってくるのです。
「管理」から「リード」へ
「管理者」から「リーダー」へ
自治体も病院も学校も、時代の変化の中、もう待ったなしの状況です。
もちろん民間企業も。
やらなければならないこと、できていないことばかりで、時に押しつぶされそうな気持ちになってしまいがちですが、一歩一歩あきらめずに前進していきましょう。
追伸:
今週のお薦め図書です。
『ザ・チェンジ』 門田由貴子 フォレスト出版
サブタイトルが、「人と職場がガラリと変わる12週間プログラム」。
実話に基づく組織変革ストーリーで、楽しく(読みやすく)、学べます。
門田さんは、日本経営品質賞が創設された頃から関わっていた方で、主任審査員や指定講師もされていました。今は組織開発のコンサルタントとして活躍中です。
『働き方革命』 駒崎弘樹 ちくま新書
サブタイトルが、あなたが今日から日本を変える方法
病児保育サービスのNPO法人フローレンスの代表の駒崎さんが、自身やNPOメンバーの働き方を変えることを実践していったストーリー。
高い志、熱いハートでありながら、物事を冷静に論理的に考え行動していく社会起業家の駒崎さんは、尊敬、すごいの一言です。彼よりも17歳も年上の自分ももっと頑張らねばと強く思わせてもらえました。
