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2009年08月 アーカイブ

2009年08月02日

茨城経営品質大学&お薦め図書

8月2日(日)

昨日・今日と水戸は、気温も25度くらいで過ごしやすかったですね。
雲はもう秋の雲だし、風も涼しく、家にいて窓を開けていると半そで短パンではちょっと寒さを感じるほどです。
8月になって、まだ梅雨明けしていない地域もあるというのに・・・。

さて、今日は茨城県経営品質協議会のすごい企画を発表させていただきます。

政府は景気が底を打ったなどと言っていますが、まだまだ国内だけでなく世界経済は予断を許さない状況が続いていくことでしょう。
今は、株価上昇、金利上昇、商品市場上昇のミニバブルとなっていますが、過去の経験からも、所詮バブルは弾けるだけ・・・。

しかし歴史の大転換の今だからこそ、逆転の発想で、自社の経営の質を高める絶好のチャンスとしましょうと企画しました。


茨城経営品質大学』 ~100年に1回のチャンスを活かす~

「この茨城経営品質大学は県内中小企業の経営力を向上するために、「公開講座」、「経営品質入門講座」、「経営品質専門講座」の3段階のプログラム構成で開校する講座です。100年に1度といわれる世界的金融危機をむしろビジネスチャンスとして捉え、顧客に支持されるビジネスモデルを熟考し自己革新能力を高めようとする講座です。」

<受講により期待できる5つの成果>
 1)自社における様々な経営上の問題が理解できるようになります
 2)自社の顧客理解が進み、顧客満足が向上し会社発展につながります
 3)自社の強みを磨くことにより、競争力の強化が図れます
 4)計画書が徐々に完成していくことで確かな手応えと将来への道筋が見えてきます
 5)全講座受講後に自社の計画書が完成するため、それを基にした経営革新活動や改善 
  活動に即繋げられます

<参加対象者>
 1)自社の将来像を描き、そこに向かうための計画を練りたいと考えている方
 2)本気で自分の会社を変えたいと思っている方
 3)会社の発展のために労をいとわない方
 4)100年に一度のチャンスをものにするための道筋を見出したいと思っている方
 5)自分の会社を多面的な視点で見つめ新たな戦略を考えたい方

そして、何と受講料は、すべての講座が無料!
なぜ無料かというと、この講座は茨城県商工会連合会が地域力連携拠点事業として行うもので、茨城県経営品質協議会が委託された事業だからです。
菊池委員長をはじめとする運営スタッフのみんなで作り上げた企画です。
ネーミングも良いですよね。

では、「茨城経営品質大学」の研修プログラムを紹介していきます。

本講座、「公開講座」「経営品質入門講座」「経営品質専門講座」の3つで構成されています。
第1の「公開講座」は厳しい事業環境の中でどのようにビジネスを捉えるべきか。
第2の「経営品質入門講座」では、経営品質の概論を学びます。
第3の「経営品質専門講座」では、自社の理想とする姿を明らかにし外部・内部環境分析から規範や思考を再認識した自社の革新シナリオを導き出します。

公開講座
第1回 
日 時: 9月11日(金) 13時~16時 
会 場: ホテルグランド東雲(つくば市)
テーマ: 『100年に1回のチャンスを活かす』
講 師: 藤原直哉氏(シンクタンク藤原事務所所長)

第2回 
日 時: 9月18日(金) 14時~17時 
会 場: 水戸プラザホテル(水戸市)
テーマ: 『会社の危機にトップはどう立ち向かうのか』
講 師: 松本晃氏(ジョンソン&ジョンソン(株)元社長、現在カルビー(株)会長)

この2つの講座があると聞いて、かなり興味が湧きませんか。
しかも無料で聞けるなんて・・・。
(本当はお金を払って受講する方が真剣さが増すのですが(苦笑))

私は第1回の藤原さんの時にコーディネーターをさせていただきます。
私の師匠である藤原さんとのやりとりは今から楽しみですね。
しかも衆議院選挙の直後ですから、経済だけでなく、政治も話もたっぷり聞けそうです。


経営品質入門講座
第1回 
日 時: 10月15日(木) 13時30分~16時30分 
会 場: 水戸プラザホテル(水戸市)
テーマ: 『経営品質の全体像を理解する』
講 師: 鬼澤慎人((株)ヤマオコーポレーション代表取締役)

第2回 
日 時: 10月27日(火) 13時30分~16時30分 
会 場: 水戸プラザホテル(水戸市)
テーマ: 『経営品質向上活動を理解する』
講 師: 三宅邦之氏((有)ハイスピリッツアソシエイツ代表取締役)

私は入門講座の最初で、「経営品質とは何か」「なぜ経営品質を高めなければならないのか」をできるだけ初心者向けとして話します。
経営品質という言葉は聞いたことがあるけど、よくわからないという方をぜひ誘ってください。

そして「経営品質専門講座」で具体的に取り組んでもらう流れです。
こちらは我々の運営スタッフであり、全員アセッサー。それぞれの分野のプロフェッショナルで、私が自信を持ってお薦めできる講師陣です。

経営品質専門講座
第1回 
日 時: 11月11日(水) 13時30分~16時30分 
会 場: 水戸プラザホテル(水戸市)
テーマ: 『組織の目指す姿を明らかにする』
講 師: 三宅邦之氏((有)ハイスピリッツアソシエイツ代表取締役)

第2回 
日 時: 11月25日(水) 13時30分~16時30分 
会 場: 水戸プラザホテル(水戸市)
テーマ: 『顧客理解を深め、チャンスを見つける』
講 師: 宮田貞夫氏((資)ハンプティ代表 中小企業診断士)

第3回 
日 時: 12月15日(火) 13時30分~16時30分 
会 場: 水戸プラザホテル(水戸市)
テーマ: 『組織の魅力を探り、チャンスを活かす』
講 師: 阿内利之氏(阿内経営労務事務所所長 中小企業診断士)

第4回 
日 時: 1月14日(木) 13時30分~16時30分 
会 場: 水戸プラザホテル(水戸市)
テーマ: 『チャンスを活かすシナリオ創造』
講 師: 菊池信雄氏(リコー販売(株)茨城支社コンサル推進室長)


どうですか、これだけの講座が無料で受講できるなんて、間違いなくお徳ですよ。
もうすぐ、参加申し込みのパンフレットが出来上がりますし、ICPEのHP上にも案内を掲載しますので、もう少々お待ちください。

そして、各講座とも定員がありますので、どうかお早めにお申し込みください。
公開講座・・・各回170名(1講座だけの受講も可能)
入門講座・・・各回40名(1講座だけの受講も可能)
専門講座・・・各回30名(専門講座は4講座全ての受講が基本)

多くのみなさんと共に学べることを楽しみにしています。


今日、もうひとつはお薦めの1冊です。

この世界恐慌を乗り切るための1冊と言っても過言ではないと思っています。

目に見えない資本主義 ~貨幣を超えた新たな経済の誕生』 田坂広志著 東洋経済新報社

私がいろいろなところで必ず薦めるのが、田坂広志さんの本。
これは田坂さんの最新本です。

お金など「目に見える資産」ばかりの拡大を目的にしてきた、ウォール街を中心とする経営から、日本が昔から大切にしてきた「目に見えない資産」をも重視する経営への転換こそが、この危機を乗り越え、未来を創っていくのだと、私も強く同感しています。

世界で類を見ないほど長く続いてきた企業(老舗)のある国、日本。
日本型経営の良さをあらためて私たちは認識しなければなりません。

この本で田坂さんは、『日本型経営が「新たな価値観」を伴って復活してくる』として、以下のように書かれています。

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いま起ころうとしているのは、日本型経営と日本型資本主義の単なる「復活」ではない。
いま起ころうとしているのは「螺旋的発展」。そして、「螺旋的発展」の本質は、「原点回帰」と「未来進化」が同時に起こること。
すなわち、日本型経営と日本型資本主義に、いま、「原点回帰」と「未来進化」が同時に起ころうとしているのである。
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では、日本型経営と日本型資本主義とは何か・・・

私がマーキングしたところ、ほんのちょっとだけ、以下に紹介すると・・・

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そもそも、日本企業においては、社員に対して「責任」や「義務」という言葉を使うよりも、もっと素晴らしい言葉を使って訴える文化があった。
それは何か。
「使命」
その言葉である。
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この「責任・義務」という言葉と「使命」という言葉は、実は似て非なる言葉である。
なぜなら、「責任・義務」という言葉には、それを遵守しなかった場合の「非難・懲罰」のような否定的なニュアンスが込められているが、「使命」という言葉には、それが実現できたときの「精神的報酬」のニュアンスが込められている。
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真の倫理観とは、「悪いことをしてはならない」という教育によって育まれるものではない。
真の倫理観とは、「良きことを為そう」という教育の結果、人間性が高められ、自然に身につくものである。
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これ以上詳しくは書きませんが、いつも田坂さんの言葉、文章には、たくさんの気づき・学びがあります。
何度読み返しても、その度ごとに考えることが増えていきます。

もう3回読み返しました。
お盆休みでもまた読み返すと思います。

みなさんもぜひお読みください。

2009年08月09日

雑感・・・組織の陥るワナ

8月9日(日)

ようやく梅雨明けした地域も多くなりましたが、まだ天候不順が続いています。
特に集中豪雨が多いのが心配ですね。

今週末から勝手に夏休みに入っています。
オーバーワーク気味であったカラダを休めることと、たまっている本を読むことが楽しみです。
というわけで、今日は短めに雑感を。

今夜から3夜連続で始まったNHKスペシャルをご覧になりましたか。

『日本海軍 400時間の証言』

今夜の第1回は、「開戦 海軍あって国家なし」
明日の第2回は、「特攻 やましき沈黙」
明後日の第3回は、「戦犯裁判 第二の戦争」

戦争で生き残った当時の海軍のエリートたちが、昭和55年から平成3年までの11年間、秘密裏に集まって130回以上も開催していた「海軍反省会」。

「同じような間違いを次の世代にさせないように戦争の真実を語り残しておこう」という目的で開催していたのですが、これまで公開されてきませんでした。
400時間の反省会の様子が録音された225巻のテープが発見されて、この番組が制作されたのですが、その内容は第1回から驚くようなことばかりです。

「なぜ開戦したのか」

当時、海軍軍令部は戦争をすることに否定的であったが、陸軍の内乱を恐れて、海軍を陸軍から守るために開戦の決断をなし崩し的に決めていった。

日米の対立をあおり、海軍の予算を多額に確保し、その後日米関係を締結しようと考えていたがうまくいかなかった。

戦争が始まってしまってからは、作戦を考える軍令部は人手が足りず、長期的な計画を冷静に研究するスタッフがいなかった。

開戦後半年のミッドウェイ海戦もまだやるべきではないと判断していたが、海軍首脳同士の人間関係から連合艦隊にダメだと言えなかった。

そしてミッドウェイ海戦の負けを国民に伝えることなく、誰も責任を取らずに、さらに戦争を続けていく。

こんな日本海軍の軍令部によって多くの命が犠牲になったことを考えると、とんでもないことだと見ることもできますが、この番組が伝えたいことはそれだけでなく、そこから現代の私たちが何を学べるかです。
そう考えると、今や多くの企業や組織で当時の日本海軍と同じようなことが見られるのではないでしょうか。

まさに人や組織が陥るワナ。
それを繰り返してはいけないのです。

縦割り組織の弊害、縄張り意識、過去の成功体験、会議の空気に流されていく

部分最適・事実前提による意思決定、責任所在の不明確

それらの多くは「気づきの障害」から来るものです。

特に「軽視」が厄介。
以下に以前も書いたと思いますが、岡本先生の資料から引用紹介します。


『軽視』・・・5つのパターンとよくある口癖

 ①問題・他者の存在を軽視・・・直視・対決からの逃避
    「特にありません」「何も問題ありません」「他人を無視」

 ②問題・他者の意味を軽視・・・評価レベルを下げることによる軽視
    「たいしたことない」「よくあることだ」「どうってことない」

 ③問題・対人関係の解決可能性の軽視・・・行為前提をなくすことによる逃避
    「そんなの無理ですよ」「あの人にはわかりっこない」「現行制度では無理」

 ④問題・対人関係を解決する能力の軽視・・・自己能力を否定することによる非難
    「私の立場ではなんとも」「うちにはあいませんね」「ああいう方はどうも」

 ⑤代替案の成立可能性を軽視・・・特定パターンに固執する自己保全
    「うちはこのやり方できたんだ」「俺には俺のやり方がある」「今更仕方ない」


みなさんの組織でも気をつけてくださいね。
うっかりするとどんどん「軽視」が蔓延していきますので。

何かを変えるときに大事なことは、それまでの秘密・情報を赤裸々に公開すること。
情報公開は驚くべきほどのパワーを持っています。

政権交代が叫ばれている今、このような番組が放送されることも何かのきっかけかもしれません。
ぜひNHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言」をご覧になることをお薦めします。

2009年08月16日

9月11日から「茨城経営品質大学」が始まります!

8月16日(日)

お盆休みも今日が最終日。
多くの方が、また明日から仕事ですね。
お互い頑張りましょう。

さて、先週紹介しました、NHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言」3回シリーズをご覧になりましたか?

私は特に第二回「特攻 やましき沈黙」は見ていて胸が締めつけられる思いでした。
作戦を考える軍令部内でも、生きて帰って来れる可能性が1%もないのは作戦ではない、止めるべきである、と思っている人が多いのに、言えずに流されていく。
間違っていると思っていても、言えないことが海軍の中ではあった。
一度始めると、誰もが止めることができない。
・・・そして多くの若者の命が失われていった。

組織や会議の空気、雰囲気の恐さ(その影響力)を強く感じます。

ご覧になっていない方、再放送が決定したようですのでお知らせします。
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再放送予定  NHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言」
第一回 開戦 海軍あって国家なし
2009年9月8日(火)  午前0時10分~1時9分(7日深夜) 総合
第二回 特攻 やましき沈黙
2009年9月9日(水)  午前0時10分~1時9分(8日深夜) 総合
第三回 戦犯裁判 第二の戦争
2009年9月10日(木) 午前0時10分~1時9分(9日深夜) 総合
---------------------------------------------------

なぜ今、この番組が放送されたのか。
そんなことを見ながら考えていました。

それはまさに今、そして未来を考えるために必要だからではないか。
当時と同じようなことが、今、各所で実際に起きているのではないか。
そして多くの人が生きる希望をなくしているのではないか。
その意味を深く考えなければならないと思います。


そして前々回に書きましたが、「茨城経営品質大学」がいよいよ来月からスタートします。
今年度の私たちの活動の目玉と言ってもいいほどに内容も充実させていただきました。

今日はその第1回のご案内を再度させていただきます。

私自身、第1回目に思い入れがあります。
それは、藤原直哉氏の講演だからです。

世界大恐慌となっている今、私たちは企業を、地域を、そして国の未来をどう考えて、創っていけばいいのか。
今までの常識が通用しなくなっている中、何を道しるべとして進んでいけばいいのか。

物事を大局的に、そして歴史の時間軸を持ってみることのできる藤原直哉氏を講師に招いての講演会です。
ぜひひとりでも多くの人に藤原さんの話を聞いてもらいたい。
その思いでいっぱいです。

『茨城経営品質大学』
<公開講座 第1回> 
日 時: 9月11日(金) 13時~16時 
会 場: ホテルグランド東雲(つくば市)
テーマ: 『100年に1回のチャンスを活かす』
講 師: 藤原直哉氏(シンクタンク藤原事務所所長)

参加お申し込みは、ICPEのHPから資料をダウンロードしていただき、事務局まで、メール、電話もしくはFAXでお願いします。

藤原直哉氏の最近の書籍も紹介します。
こちらもよかったらぜひお読みください。

『新しい日本を建設する』 ファーストプレス  1500円
『大恐慌が拓く新時代』  あ・うん  1400円

2009年08月24日

アセスメントの実施による変革への気づき

8月24日(月)

『経営品質講座』は、毎週日曜日の夜にアップする予定でいたのですが、昨晩はどうも疲れていて、気がつけば寝てしまっていてアップできませんでした(苦笑)。
月曜日の朝に読むのを楽しみにされていた方、申し訳ありません。

さて、今週も引き続き「茨城経営品質大学」のPRからよろしくお願いします。

『茨城経営品質大学』
<公開講座 第1回> 
日 時: 9月11日(金) 13時~16時 
会 場: ホテルグランド東雲(つくば市)
テーマ: 『100年に1回のチャンスを活かす』
講 師: 藤原直哉氏(シンクタンク藤原事務所所長)

まだまだ席に余裕がありますので、ぜひご参加ください。
今月末の衆議院選挙で大きく政治も変わりそうです。
今の現状、そして未来を考える上で、藤原さんの話はぜひ聞いてもらいたい。

藤原さんがよく話をするのですが、組織を変えるためには以下の流れが重要です。

① これまであったこと(情報)をすべて公開する
・・・これこそが変化のエネルギーになります。ソ連もゴルバチョフの行ったグラスノスチ(情報公開)によって、国民がソ連共産党を倒そうという流れに一気になりました。
② 未来の姿を描く
・・・みんながワクワクするような絵を描き、それを伝えることがリーダーの役目です。
③ 変化を実現するための仲間を集めてチームをつくる
・・・価値観を共有できる仲間が集まり、シナジーを起こして組織を変化させていきます。

さて、新しい政権は日本を変えていけるでしょうか。
もちろん政治に期待するだけでなく、私たち一人ひとりが社会のあるべき姿を考えて、行動していかなければなりません。


この時期、各地で「経営品質入門セミナー」を担当させていただいています。

そこで今回は、その時に話をします「なぜ経営品質向上プログラムを導入するのか」の意味について、「2009年度版アセスメント基準書」から引用紹介していきます。

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<アセスメントの実施による変革への気づき>

「卓越した経営」を目指して経営革新を進めるにあたっては、経営の目的を実現するために行っているさまざまな経営活動のどこに課題があるのかを、自ら気づくことが必要です。経営品質向上プログラムでは、アセスメント基準に示された経営革新の視点にもとづき、自己革新能力を評価することに焦点があてられています。経営目的と目標を構築し、そこから現状を振り返り、目的を実現するための組織的な課題に気づくことを重視しています。

 自己革新能力とは、自分自身で考え、独自のものを創造する組織能力です。世間一般や業界で流行となっていることを「仕組み」として導入すれば良いというものではありません。目的から考えて、自分のものとして創造することが高い評価を生みます。しかし、はじめから自分で創造することは困難です。学んだものを自分なりに使う。そして独自のものをつくり出せるようになるのです。こうした価値を生み出すプロセスのあり方を評価することが重要です。
 
アセスメント基準は、あらゆる組織に共通する16の経営要素(「方法・展開」のアセスメント項目)とそれに結びついた4つの結果(「結果」のアセスメント項目)から自己革新能力の状態を明らかにすることができます。
経営目的と目的実現の「方法」を結びつけるためには経営環境を正しく認識することから始めなくてはなりません。アセスメント基準では「組織プロフィール」によって組織目的と組織が置かれている経営環境を明らかにします。

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変化する環境の中でも高い価値を提供できる組織の能力(状態)を高めることが求められているのです。
「こんな取り組みをやっている」「こんな仕組みがある」
それを評価するものではないことを、まずは理解してもらわないと、経営品質を高めることは無理です。

 「考える」
 「話し合う」
 「決定する」

その質(レベル)をいかに上げるか。
なので、「組織の雰囲気や空気」が大事だと、このブログにも再三書いているわけです。

そして、雰囲気や空気に流されずに、組織の状態を高めていくためには、ひとりひとりの意識が問題になります。

その意識で何が大切かといえば、その人自身の信念や価値観、志。

「人の役に立ちたい」「人を喜ばせたい」
「組織を良くしたい」「社会を良くしたい」
そして、「未来を良くしたい」

多くの方が、経営品質向上プログラムに興味を持って、取り組んでほしいと願っています。

2009年08月30日

復習・・・組織が変化する

8月30日(日)

毎年恒例とさせていただき、今年も6月にご講演いただきました、大久保寛司さんの講演録をHPにアップしました。
大久保さんには、ご講演だけでなく講演録の校正もしていただき、さらに無料で多くの方に提供することをいつも快く承諾していただいています。
大久保さんには本当にありがとうございます。


さて、今日はこの国の歴史的1日になるのでしょうか。
「政権交代」
それが実現するのかどうか、そして明日からこの国が、地域が、私たちの生活がどうなっていくのかはわかりませんが、大きな変化が様々なところで起きていくことでしょうね。
また私の住んでいる茨城県は知事選もあり、過去の知事選とは違う、どの候補者が当選しても混乱は避けられそうにありません。

『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるわけでもない。
唯一生き残るのは変化できる者である。』(ダーウィン)

常に世の中は変化していくのですから、変化に対応してくことは必要です。
またさらに対応するだけでなく、自分たちで変化を生み出していける(リードできる)ようになっていきたいものです。

そこで今日は、これまでにこの経営品質講座で紹介してきた、「組織が変化する」ことに関する内容を再度書いていこうと思います。

「大事なことは何度でも繰り返す」

決して手抜きではなく、最近また強く感じていることです(苦笑)。

組織が変化する、と言えば、リーダーシップの様々な本を書いているジョン・コッターということになりますね。

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ジョン・コッター『変革の8つのステップ』

1.危機感を生み出す
・・・相当数のメンバーが本当の意味の危機感を持つようになる。本当の危機感とは、停滞を避け、つねに危険に気を配り、新しい機会を捜し求める姿勢を指す。

2.変革推進チームをつくる
・・・大規模な変革を主導する力を持った意志の強いメンバーを選び、チームを編成する。

3.ビジョンを掲げ戦略を立てる
・・・組織全体の将来を描く魅力的なビジョンを練り上げ、それを実現するための戦略を立てる。

4.ビジョンと戦略を全員に徹底する
・・・ビジョンと戦略を全員に伝え、理解させ、巻き込む。組織の隅々まで危機感を浸透させる。

5.現場に任せる
・・・障害を取り除き、変革を実行できる環境を整える。そのあとは現場に任せ、自発的な取り組みを促す。

6.早い時期に成果を出す
・・・とりあえず目に見える結果を出して、士気を高め、反対派を黙らせる。

7.手を緩めない
・・・最初の成果が出ても気を緩めず、自己満足に陥らないように手綱を引き締まる。ビジョンが実現するまで、たゆみなく変革の努力を続ける。

8.変革を根付かせる
・・・変革を実行しやすい組織構造やシステムを定着させ、つねに危機意識を持ち変革を恐れない文化を根付かせる。
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この最初のステップである、危機感を持たせることがとても難しいんですよね。
これがうまくいかないと、後はすべてうまくいきません。
自己満足に陥っている危機感のないメンバーをどうするか。
さらに「偽りの危機意識」も厄介なことであると、この経営品質講座でも以前書きました。

これは、同じくジョン・コッターが『企業変革の核心』という本で紹介していましたね。
忘れている方のために、「自己満足と偽の危機感を突き止めるチェックリスト」をもう一度。

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「自己満足と偽の危機感を突き止めるチェックリスト」

・重要な事柄をコンサルティング会社に丸投げしたり、経営陣がほとんど関与しないプロジェクトチームに任せたりしていないか?

・重要な取り組みを始めようというときに、関係者のスケジュール調整がつかないということはないか?

・社内の裏工作やお役所的な事務手続きで重要な決定が滞っているのに、そのまま放置されていないか?

・重要な問題に関する会議で、何も決まらず先送りされることはないか?

・議論が社内の人事など内向きなことに終始し、市場・技術・競争など話題に上がらないということはないか?

・会議のたびに、プレゼンテーションの準備に膨大な時間が費やされていないか?

・会議に次ぐ会議で時間をとられ、大事なことがおろそかになったりチャンスを逃したりしていないか?

・脅威や機会の存在を示すデータに対し、偏った事実や断片的な事実に基づく反論が展開され、最終的にそちらが優勢になることはないか?

・何か問題が起きると部門間で責任のなすり合いが起きていないか?

・サボタージュ戦法で重要な決定が邪魔されることはないか?

・過去の失敗から学ぶのではなく、過去の失敗を楯にとって新たな試みが阻害されることはないか?

・重要な決定がかけ声倒れに終わるということはないか?

・真剣な議論の最中に、皮肉なジョークやしらけた発言が飛び出すことはないか?

・重要な決定の一環として割り当てられた仕事が、中途半端に終わったり形だけになったりしていないか?
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いかがですか。結構当てはまることがあって、ドキッとされる人も多いのではないでしょうか。

また、どんなに豊富な知識を持って、素晴らしいビジョンと戦略があっても、「実行」に結びつかない限り、真の意味での変革は達成できません。
そのためにも、「知っていることとやることの違い」を忘れてはなりません。
これも以前紹介しました、『実行力不全(The Knowing-Doing Gap)』から引用します。

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<行動のための8つのガイドライン>

1.「どうやって?」よりまず「なぜ?」
・・・大事なのは哲学である

2.行動することや教えることで知識は身につく
・・・組織や経営、人間のこととなると、直接の経験がなければ学べない。具体的で明確な知識を身につけ、それを伝えるためには、行動し、教え、コーチ役を務めることが欠かせない

3.すばらしい計画やコンセプトより行動がまさる
・・・十分なプランができていなくても、とにかく行動する。行動を起こして、実際の役割を演じなければ、なかなか知識は身につかない。実際の経験に基づかないからだ。

4.行動すれば間違いも起こる
・・・学習には「失敗」がつきもので、人は失敗からも学びとれる。

5.恐怖心はギャップを広げる
・・・まず、恐怖心を追放しよう。会社に必要なのは、「失敗したらどうなる?」という考え方ではなく、「どこまで許すか?」という考え方である。

6.似ている言葉に気をつけよう
・・・経済システムには、競争の原理が働いている。しかし、経営にも組織内部の競争が必要だという考え方は誤っている。互いに張り合うのではなく、「競争」を相手に戦おう。

7.何が大切なのか?知識を行動に変えるのを助けるのは何か?
・・・企業が成功するためには、だれでも理解できる戦略と、日常の仕事ぶりを判断するための2、3の重点的な評価項目があればよい。

8.問題はリーダーの行動だ
・・・リーダーは時間をどう使い、資源をどう配分すればよいか?リーダーは、知識と行動にたとえ小さなギャップでも見つけたら、それを埋める方法を考えなければならない。何よりもまず、知識を行動に変えるシステムをつくることである。戦略を決定するのはその次でよい。
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さて、あと数時間で開票が始まります。
今夜は開票速報のテレビ番組を深夜まで見てしまうんでしょうね。

明日からの変化に対して、志・信念・価値観などを再確認していきましょう。

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