8月9日(日)
ようやく梅雨明けした地域も多くなりましたが、まだ天候不順が続いています。
特に集中豪雨が多いのが心配ですね。
今週末から勝手に夏休みに入っています。
オーバーワーク気味であったカラダを休めることと、たまっている本を読むことが楽しみです。
というわけで、今日は短めに雑感を。
今夜から3夜連続で始まったNHKスペシャルをご覧になりましたか。
『日本海軍 400時間の証言』
今夜の第1回は、「開戦 海軍あって国家なし」
明日の第2回は、「特攻 やましき沈黙」
明後日の第3回は、「戦犯裁判 第二の戦争」
戦争で生き残った当時の海軍のエリートたちが、昭和55年から平成3年までの11年間、秘密裏に集まって130回以上も開催していた「海軍反省会」。
「同じような間違いを次の世代にさせないように戦争の真実を語り残しておこう」という目的で開催していたのですが、これまで公開されてきませんでした。
400時間の反省会の様子が録音された225巻のテープが発見されて、この番組が制作されたのですが、その内容は第1回から驚くようなことばかりです。
「なぜ開戦したのか」
当時、海軍軍令部は戦争をすることに否定的であったが、陸軍の内乱を恐れて、海軍を陸軍から守るために開戦の決断をなし崩し的に決めていった。
日米の対立をあおり、海軍の予算を多額に確保し、その後日米関係を締結しようと考えていたがうまくいかなかった。
戦争が始まってしまってからは、作戦を考える軍令部は人手が足りず、長期的な計画を冷静に研究するスタッフがいなかった。
開戦後半年のミッドウェイ海戦もまだやるべきではないと判断していたが、海軍首脳同士の人間関係から連合艦隊にダメだと言えなかった。
そしてミッドウェイ海戦の負けを国民に伝えることなく、誰も責任を取らずに、さらに戦争を続けていく。
こんな日本海軍の軍令部によって多くの命が犠牲になったことを考えると、とんでもないことだと見ることもできますが、この番組が伝えたいことはそれだけでなく、そこから現代の私たちが何を学べるかです。
そう考えると、今や多くの企業や組織で当時の日本海軍と同じようなことが見られるのではないでしょうか。
まさに人や組織が陥るワナ。
それを繰り返してはいけないのです。
縦割り組織の弊害、縄張り意識、過去の成功体験、会議の空気に流されていく
部分最適・事実前提による意思決定、責任所在の不明確
それらの多くは「気づきの障害」から来るものです。
特に「軽視」が厄介。
以下に以前も書いたと思いますが、岡本先生の資料から引用紹介します。
『軽視』・・・5つのパターンとよくある口癖
①問題・他者の存在を軽視・・・直視・対決からの逃避
「特にありません」「何も問題ありません」「他人を無視」
②問題・他者の意味を軽視・・・評価レベルを下げることによる軽視
「たいしたことない」「よくあることだ」「どうってことない」
③問題・対人関係の解決可能性の軽視・・・行為前提をなくすことによる逃避
「そんなの無理ですよ」「あの人にはわかりっこない」「現行制度では無理」
④問題・対人関係を解決する能力の軽視・・・自己能力を否定することによる非難
「私の立場ではなんとも」「うちにはあいませんね」「ああいう方はどうも」
⑤代替案の成立可能性を軽視・・・特定パターンに固執する自己保全
「うちはこのやり方できたんだ」「俺には俺のやり方がある」「今更仕方ない」
みなさんの組織でも気をつけてくださいね。
うっかりするとどんどん「軽視」が蔓延していきますので。
何かを変えるときに大事なことは、それまでの秘密・情報を赤裸々に公開すること。
情報公開は驚くべきほどのパワーを持っています。
政権交代が叫ばれている今、このような番組が放送されることも何かのきっかけかもしれません。
ぜひNHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言」をご覧になることをお薦めします。
