『茨城経営品質大学』がスタート。
9月13日(日)
先週は突然お休みをしてしまい、申し訳ありませんでした。
先々週の8月30日の衆議院選挙では、民主党が圧勝の308議席を獲得。
政権交代が現実に起こりました。
今回の選挙は、まさに市民革命。
国民(有権者)の1票で、本当に国を変えることができる。
今まで多くの人が、「どうせ選挙に行っても変わらない」とか、「誰がなっても変わらない」からと、その権利を放棄していましたが、そうではない、ひとりひとりが行動すれば変わることができることを実現させた意味は大きいと思っています。
それこそが、民主主義というもの。
でも大切なことは、これからの未来。
お任せの民主主義ではなく、もっと一人ひとりがこれからの政治に関心を持って見ていかなければならないですね。
国内では、政治が歴史的大転換。
さらに世界を見てみると、ちょうど昨年の9月に起きたリーマン・ショックから1年。
世界同時不況(世界恐慌)はどうなっているのか、そしてどうなっていくのか。
そして、時代の大きな変化を知り、自分の会社の経営はこれからどうあるべきなのかを考え、行動(変化)していかなければなりません。
しかし、これだけの変化、パラダイムシフトが起きているのに、まだ今までの常識や今までどおりでうまくいくはずと思っている人や組織が多いことが、非常に危険なこと。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるわけでもない。唯一生き残るのは変化できる者である』
『変化の大きい時代に、未来を受け継ぐのは学び続ける者である。学ぶことをやめてしまえば、身につけた知識はすでに存在しない世界でしか通用しないものになってしまう。』
『暗いと不平を言うよりも、自ら進んで明かりを灯しなさい。誰かがやるだろうということは、誰もやらないということを知りなさい。』
意図したわけではありませんが、ちょうど良いタイミングで9月11日に『茨城経営品質大学』をスタートすることができたのではないかと思っています。
その11日のオープニングは、これまでもこのブログで紹介していた、経済アナリストの藤原直哉氏による公開講座『100年に一度のチャンスを活かす』でした。
私が1997年、日本国内で金融不安が本格化したときに、まず世の中のことを、変化を学んでもらおうと藤原さんを招いて、水戸でマクロ経済の勉強会「藤原塾」を開催した頃の気持ちを思い出します。
ひとりでも多くの方に藤原さんの話を、ものの見方や考え方を学んで欲しいと、企画したのが今回の公開講座なんです。
事前に申し込みよりもかなり多くの方に参加していただけたことは、それだけ危機感を持っている方が増えているということでしょうね。
私はずっと参加者の様子を見たり、会場の雰囲気を感じるようにしていたのですが、本当にみなさんの熱心さを強く感じました。
いつも藤原さんの話は内容の密度が濃くて簡単にまとめきれないのですが、以下に私が強く感じたことを書いていって、参加できなかった方と少しでも共有できればと思います。
****************************************
「勉強していないと毎日同じことをしてしまう。勉強していないとダメ。
経営はやり方ひとつ。本来は不況になる前に勉強していて、メシが食えなくなる前に新たな行動をしていく。どうしても不況になってメシが食えなくなってから勉強して行動しても時間のブランクができてしまう。」
「不況と言わず、変化の時。どうやって攻めるかを考えて行動しなければならない。」
「今回の政権交代は、ただの政権交代ではなく。平成の市民革命。今までの常識が通じなくなる。経団連など財界のあり方、派遣労働者の問題、温暖化ガス25%削減などによって経営だけでなく、人々のライフスタイルも大きく変わっていかざるを得ない。」
「農業にも大きな変化。特に地方分権が進み、中央と地方の関係は明治以降の大きな変化となる。地方のリーダーが中央と外交をしなければならなくなってくる。」
「アメリカとの関係も普通の国になっていく。今のオバマ大統領は日本には関心はない。関心があるのは中国。これまでの利権に絡んでいる人たちが大騒ぎしているだけ。」
「残念ながら民主党に経済政策はない。これまでの歴史もそうだが、いずれ政治がこういった時代でも元気のある経営者を集めて知恵を出してもらうときが来るだろう。だから元気のある経営者がヨコにネットワークを組んで、未来を創っていかなければならない。」
「大量生産、大量消費のビジネスモデルでは厳しい時代になっている。これからは何か独自の能力を持っている中小企業の連合体からのスタートになるのではないか。」
「いまだに問題意識なしはどうしようもない。問題意識はあるが、行動していないはまあまあ。今は、経営者自身が商品を持って得意先を走り回っていなければならない。」
「世界経済の実態は、依然、いや今まで以上に深刻になっていくだろう。これまでの世界経済を引っ張ってきた米国の経済はますます泥沼に入り込んでいる。金融だけが公的資金の投入や会計基準の緩和などで焼け太り状態になっている。実体経済が悪いのに、株価が上がり続けることはない。夏に上海の株価が下がり始めた。今度来る金融危機は中国発。そしてドル売りは加速していくだろう。」
「これから、中国、韓国、インドの国々が生き残りをかけて、ムチャクチャなダンピング輸出を日本にしてくる可能性が高いと考えている」
「80年前の日本(高橋是清の頃)も、大恐慌の最中、とんでもない安値で綿織物を輸出して経済を立て直した歴史がある。実はそれでイギリスやアメリカを怒らせたことが第二次世界大戦の理由のひとつと言われている。その頃の日本と同じことを新興国がしてくるのではないか」
「付加価値のある製品を生み続けなければならないのだが、日本国内ではまったくコストが合わず、クルマや家電製品といった「ものづくり」をこの先もしていけるのかどうか考えなければならない時がくるかもしれない」
「明治維新以前は、日本橋の商人が経済の中心だった。開国後は横浜の商人が貿易で大儲けをして栄えた。しかし明治以降の国を創って行ったのは横浜の商人ではなく、日本橋の商人でもなかった。誰が産業の基盤を創っていったのか・・・、それは武士。武士の魂で商売をする。「士魂商才」代表的な人物が渋沢栄一。国を興し、産業を興す。そのためには金融が必要と国立第一銀行を創った。道徳ある経済が、これからの日本にもう一度必要になってくる。」
「士魂は、自分のことより、お客様、お得意のことを考えること。利益を考える時間軸が長い。今すぐ儲けるのであれば人を育てる必要はないが、持続可能性を高めるのであれば、人を育てていかなければ、品質は高まらない」
「困った時ほど、お得意のところへ行って、どうしたらあなたを幸せにできるかを考え、お得意とコミュニケーションを取っていかなければならない」
「経営者は、次どうする、どうすればみんなが幸せになるかを考えるのが仕事」
「昨日と同じことをやるなら経営者はいらない」
「今日のメシを食うためにやっている人は難しい。何のためにやっているのか、本気の理念かどうかが、今、問われている」
「これからの経営に必要なのが、想いと遺伝子。経営者は歴史を勉強しなければならない。そして手塩にかけて人を育てていかなければならない。」
「目先をどんどん変えるのが評価される国もある。日本以外のアジア諸国はそういうところが多いが、日本はそうではない。じっくりと熟練を育てていく。」
「敗戦後の復興は、日本は官民一体、ドイツは大企業中心、イタリアは個人の才能を活かす中小企業中心で進めてきた。これからの日本はイタリア型を目指していった方が良い。」
「経営者は、世の中に新しい付加価値を作り続けていく。自分の会社にしかないものをつくり、お得意に売る。品質とは、いかにテーラーメイドできるか、そのためにお客さまとのコミュニケーションがどれだけできるかだ。」
「経営者は、人を育て、人に任せていく。そして時間と余裕をつくって、勉強していく。
決して今日の仕事に忙殺されていてはいけない。」
「経営者は、混乱の終わるイメージ(姿)を考え、言葉にしていく。それが理念になる。
出口があるからみんな頑張れる」
****************************************
いかがですか?
少しは雰囲気でも伝わったでしょうか。
まだまだ書き切れないことがたくさんありますがお許しください。
何とか今回の藤原さんの講演は、テープ起こしをして、茨城県経営品質協議会のHPに掲載したいと考えています。
次回の公開講座は、
日 時:9月18日(金) 14:00~17:00
講 師:松本晃氏(ジョンソン&ジョンソン(株)元社長、現在はカルビーのCEO兼会長)
テーマ:「会社の危機にトップはどう立ち向かうのか」
会 場:水戸プラザホテル
こちらも聞き逃せない講座になっています。
ぜひひとりでも多くの方の参加をお待ちしています。
今回は長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
最後にちょっとご報告を。
この「経営品質講座」とは別に、個人的なブログを先月から始めました。
「鬼っ子日記」 http://ameblo.jp/onikko-nikki/
以前の「代表日記」に近い、経営品質のことではない、日々のプライベートで感じたことなどを
書きつづっています。
